第百十八回 笑と笑と・【窮地】

か行

追い詰められて逃げ場のない苦しい状態や立ち場。


「サンドイッチ食べるときさ、気をつけないと窮地に追いやられるよね」

「そんなに緊張する食べ物だっけ」

「一口目かぶりつくとさ、たいていパンが上顎に引っ付いて離れないの」

「あー…。あるわ。確かにある」

「一生懸命舌で取ろうとするんだけど、まー離れない」

「身動きとれずマヌケよね」

「コンビニおにぎりののりでもたまに同様のことが起こる」

「ランチタイムも気が抜けねぇな…」


【談】
他に一口目が緊張する食べ物といえばガリガリくんです。
昔、ふざけて袋から出したてのガリガリくんに唇をつけてしばらくそのままにしていたら、完全にひっついて皮がめくれてしまったことがありました。今もガリガリくんを食べるとちょっとだけ血の味を思い出します。

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