奥義や秘事を伝え授けること。
「よし、じゃ今から “待て” の3段活用を伝授する」
「え…今からすか…?」
「まずは基本の “待てーい!” 。これはお互い初見のときに発動することが多い。まずは様子見、といったニュアンスも含んでるからな」
「あ…そうなんすね…」
「次に “待たれい!” 。これは過去に一戦交えていたり、こっちがベテランだったときに発動することが多い。若干の余裕を含んでいるからな」
「…なるほど…」
「そして最後に “待て待て〜い!”。 これはもう予定調和で、お互い気心が知れてる仲だから発動できるやつだから。まぁちょっとコントっぽい展開にもイケるし、上級者向けだな」
「…悪役との信頼関係も必要なんスね…」
「そ。まぁヒーロー初心者は大抵 “待てーい!” だから。そんなキンチョーせずに。オレのあとについてきてくれればいいから。じゃ行くぞ!」
「ハイ! (…ヒーロー登場にもセオリーがあったとは…勉強になるな…) 」
【談】
一生に一度くらいは “待て待て〜い!” と満を持して登場してみたいです。
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