第三百五十四回 笑と笑と・【範疇】

は行


同じような性質のものが含まれる範囲。カテゴリー。





「アキが通ってる英語教室で今度ハロウィンパーティーやるんだって」



「おー。もうそんな時期か」



「で、みんなで仮装して1軒1軒まわるからお菓子準備しといてねって言われて、うちは今度スーパーで買ってこようと思ってるんだけど、アキがおばあちゃん家にも行くって言ってて…。やっぱり連絡しといたほうがいいよね?」



「あーうち?…うーん、年寄りしかいないから、子供が喜ぶようなお菓子はないだろな」



「お義母さんが好きなお菓子って確かえび満月と芋けんぴよね」



「wトリックオアトリートでそれ出されたら子供引くだろうな」



「でもほら、フルムーンとスイートポテトを連想すればギリハロウィンの範疇に収まるんじゃない?」



「いくら日本にハロウィンが浸透してきたとはいえまだその壁は厚いだろうな…」


【談】
古より日本で長く愛されてきた果物・柿がオレンジ色という理由だけで “KAKI” として無理矢理ハロウィン商戦に巻き込まれていることからも分かるように、色々とこじつけてみれば和菓子も十分な戦力として手広く巻き込んでいけそう、とマーケッターが気付き始めているかもしれません。


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