第百五十六回 笑と笑と・【平身低頭】

は行

ひれ伏して頭を下げ、恐れ入ること。また、ひたすらわびること。


「上手く例えようと張り切りすぎて、本家に追いついちゃったんだね…」

「どしたん、いきなりブツブツと…」

「今テレビ見てたらさ、いくらのこと “海の真珠” って例えてて…イヤ真珠は海のものなんだから、それはもうただの真珠だよね」

「確かに…」

「真珠は真珠で立場無いし」

「いくらはいくらで “イヤ違うンすよ、あいつらが勝手に…” って平身低頭よな」


【談】
“海の宝石” くらいにとどめておけば良かったように思いますが、制作サイド側に “いや駄目だ、彦摩呂を超える例えをしなければ…” という気負いがあった故の渾身の例えだったのかも知れません。

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