ある目的のために仲間や一味などを組むこと。また、その仲間や団体。
「うーん…お弁当ビミョーにスキマ空いちゃったなぁ…どーしよ…」
「そんな時は〜…オレ達の出番だ〜‼︎」
「え?何?わー!何か喋ってる!」
「情熱のレッド!ミニトマト!」
「癒しのグリーン!ブロッコリー!」
「ポップなイエロー!コーン!」
「地味すごブラウン!ちくわ!」
「清純ホワイト!キャンディチーズ!」
「弁当のスキマ、許せない!」
「ココロのスキマも埋めちゃうゾ!」
「5人揃って〜、スキマレンジャー!(シャキーン)」
「わーすごーい!何かチマチマ動いてるー!かわいい!あぁ…ムービー撮れば良かった…」
「さあ奥さん!オレ達を使って弁当のスキマを埋めてください!」
「うんうん、ピンチだと思って出てきてくれたんだねーありがと。せっかく徒党を組んで出てきてくれたとこ申し訳ないんだけど…うん、ごめん、…今回は…いいかな…」
「え…(絶句)」
「な、何で?」
「うん、まずミニトマトね。もうすでに2つ使っちゃってるんだ。さすがに3つ入ってたらちょっとくどいよね。そしてブロッコリー。茎の部分をどうするか決めてないから、まだ引っ込んでてほしいんだ。次コーンね。さっきフライパン洗っちゃったからバターコーンとか作りたくないのよ。明日子供らとクッキー作るからバター取っときたいし。んでちくわ。ちくわ君は今日の煮物のメンバーが貧弱だからそっちにまわってほしいんだ。最後キャンディチーズね。ごめん、旦那固形チーズNGなんだ。とろけてるチーズはOKだけど。意味分かんないよね。だから君は子供用なんだな。…もうホント…ごめんねぇ」
「え…あ…そうなんだ…」
「…じゃあスキマは?」
「あー。ウィンナーの向き変えて、仕切り寄せてご飯ゾーン拡大して、のり弁にするわ。…という訳で冷蔵庫戻ってもらえるかなー?あ、でもね、スゴいカッコよかったよ。ぱちぱち。拍手拍手〜‼︎」
「(ざわ…)」
「えー?今日これで終わり〜?」
「せっかくチルド室借り切って練習したのにぃ…」
「キャプテン、これでもう解散すか?」
「…仕方ない。通常の業務で出番を待とう…」
「のり弁にメイン張られたら立つ瀬ないよな…」
【談】
ちなみに、奥さんはブロッコリーの茎が苦手で普段は冷凍ブロッコリーを買ってるけど、たまたま丸ごと一株もらう機会があって、どうしようかなと思案しているうちにブロッコリーに出てこられて若干気が立ってしまった、という裏エピソードを補足しておきます。
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