現実のままであること。事実のとおりであること。
「やっぱりか…」
「イトウさん、どうしたんですか?」
「いやー、昨日嫁とケンカしちゃってさー。翌日それが如実に弁当に反映されんだよ。ほら。見てみ」
「日の丸弁当…」
「何かコンビニスイーツでも買って帰んねーとな」
「全く同じ境遇だな」
「あ、シライシさん、お疲れっす」
「…てことはシライシさんちも?」
「今回はちょっと湿っぽいパターンだな。ほれ」
「これは…w」
「白飯んとこに海苔で “呪” って…」
「源界明朝体のフォントに奥ゆかしさを感じるよな」
「ドコに何感じてんすか」
「俺も仲間に入れてくれ」
「オクダさん」
「オクダさん、新婚じゃないすか」
「だからかな。まだまだ知らない嫁の一面があるんだよ。ほらコレ」
「これ…弁当すか?」
「紙袋?」
「中身はまず食パン、ピーナッツバター、そして丸ごとのリンゴだ」
「これは…w」
「wwwブルックリンスタイル…w」
「俺歯弱いからさー。丸かじりイケるかなー?」
「どこを心配してんすかw」
「見えない…奥さんの怒りの底が見えない…」
【談】
この “仕返し弁当”。もし私が実行するとしたら白米の部分にぎっしりとポップコーンを詰め、昼食時の旦那に “白色だし、ギリ穀物。米の代用品としては正解…なのか?” と無駄に混乱させてやりたいです。
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