第百三回 笑と笑と・【度を越す】

た行

適切な程度以上に物事をする。ふつうよりもやりすぎる。


「別れたくない…」

「ふぅ…もう一杯呑もうかな…」

「お前のその、まだレモンサワーあると思ってグラスを持ってみたもののすでに飲み干してて、でも体裁を取り繕って一応吸ってみるクセが好きなんだよ…別れないでくれ…」

「その度を超えた観察眼を他に向けていればこんなことにはならなかったかもね…」


【談】
レモンサワーならまだ、溶けた氷の水分を吸っている、という体が成り立ちますが、お茶やコーヒーのマグカップでもやってしまうから不思議です。果たして私は何を吸っているのか…。芳香?雰囲気?名残惜しさ?
単なる条件反射、という説が有力かもしれません。

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