第三百八十二回 笑と笑と・【照射】

さ行


日光などが照らすこと。赤外線や放射線を当てること。




「寒いから脱衣所にハロゲンヒーター置いてるんだけどさぁ、あれって1カ所しか温まらないじゃん」




「まあね。部屋全体は温まらないよね」




「だから風呂上がった後、ヒーターの前に行くんだけど、1カ所ずっと当たってると熱いじゃん。だからこう、くるくる回転しながら体拭いてる」




「一点照射は焦げる焦げるw」




「でも最近、“あれ、これ何かに似てる…” って思って…」




「何かとは…もしや…」




「あれよ、あれ。熱湯コマーシャルの水着着た後のお立ち台」




「…聞こえる…パヤパヤ歌っているあのBGM…」




「心なしか体もくねくねしてきちゃってさ、全裸なんだから早く服着ろよって話よね」




「まぁ熱湯じゃなくていいお湯の後だしね…」




【談】
熱湯コマーシャルについて思い出されるのは、小学生の時に一緒に見ていた祖母が、風呂桶の上で恥ずかしげもなく大開脚して熱い熱いと騒いでいた山田まりやに手を叩いて大爆笑していた姿です。女は万事貞淑であれ、と教えられてきたであろう大正生まれの祖母の目には、山田まりやのあけっぴろげっぷりがさぞかし新鮮に映ったに違いありません。

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