第四百四回 笑と笑と・【相性】

あ行



互いの性格・調子などの合い方。





「これが明治時代とかだったらさぁ、若い娘さんの下駄の鼻緒が切れてうずくまってるところに、書生さんが “大丈夫ですか” って声掛けて恋が始まる…みたいな展開になると思うのよ」




「まぁ時代小説とかにありそうよね」




「でも歩くたびにフットカバーが脱げてうずくまってても、現代日本じゃ誰も助けてくれないのよ」




「もうあきらめて脱ぎなって。足との相性悪かったんだよ」




「あーあ。 “大丈夫ですか?足、ムレてませんか?” って誰かおんぶしてくれないかなぁ」




「そんな変態紳士いたら逆にコワいから」




「そしたらお礼にフットカバーあげたほうがいいかなぁ」




「もう必要ないしね、じゃないのよ。ほら、足ムレも受け入れて素足で歩いてこー」


【談】
全方位にシリコン止めがついてたりすると、脱げはしないものの赤く擦りむけたりするのが悩みどころです。自分にぴったりのフットカバーに出会えるマッチングアプリを開発してほしいくらい、運命の出会いを未だ果たせずにいます。

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