第二百八十四回 笑と笑と・【往年】

あ行

過ぎ去った年。昔。




「はー。やっと寝たわ」


「寝かしつけお疲れ様ー。ママも呑む?」


「じゃあ一杯だけもらおうかな。………最近さー、トモが全然寝ないから、寝かしつけトントンが往年のオールドツッコミスタイルに変わってきちゃってるのよね」


「どういうことよwww」


「最初は左手で頬杖ついて右手でトントンするでしょ、でもだんだんとどっちの手も疲れてくるから、仰向けに寝て左の手の甲でトントンしてるのよ」


「…確かに、“なんでやねん” スタイルだな…」


「どんだけツッコむのよ、って自分自身にツッコみたくなってくるのよね。吉本の若手芸人だったら一日10ステは確実にこなしてると思う」


「M-1グランプリ直前だったら確実に仕上がってるな…」

【談】
整いました。漫才とかけまして、子供の寝かしつけとときます。その心は。どちらもネタ振り(寝たふり)が肝心で、オチ(落ち)に注意が必要です。妙っちです。


コメント