第三百八十四回 笑と笑と・【彷彿】

は行


よく似ているものを見て、そのものを思い浮かべること。




「石油ストーブのタンクに灯油詰めてる時さぁ、頭の中で “ねこふんじゃった” が流れるのよ」




「ねこ…何でよwww」




「私もなんでかなぁと思ってたんだけど、今日わかった。手の動きよ」




「手の動き?」




「そう、ずっと右手でシュポシュポしてると疲れるでしょ。だから、今度は左手でやって、また疲れて右手で…って手を交差させる一連の動作が “ねこふんじゃった” の演奏を彷仏とさせるのよ」




「…確かに右手一馬力じゃあのシュポシュポには耐えられないよな…」




【談】
実家には電動式の灯油ポンプがあり、それを使うたび “よし、今年こそ我が家も電動式を導入しよう” と思うのですが、頑張ればこのねこふんスタイルで何とかこなせるが故に、思うだけで毎年冬を越しています。

コメント