第三百二十八回 笑と笑と・【弊害】

は行


他に悪い影響を与える物事。





「あ…」(カツーン)



「落ちたよ。ハイ、どうぞ」



「ありがとう。このリップクリーム、すごくいいんだけどフタがつるつる滑るのよ」



「確かに、ギザギザがないと開けづらいよね」



「使うたびに滑り落ちて、“潤すところ間違ってませんか” って言われてるみたいでちょっと切ないのよね」



「先に手の保湿をしろとw」



「でもハンドクリームを塗ったら塗ったで弊害が…」



「弊害?」



「塗ったが最後、マグボトルの蓋がひねってもひねっても開かないのよね」



「今度はのどへの潤いが急務に…」



【談】
白湯の入ったマグボトルを寝る前に枕元に置いているのですが、飲む → ハンドクリームを塗る → 寝る、の順番を間違えたが最後、ひねってもひねってもマグボトルの蓋が開かず、仕方なくおやすみえりまきを駆使して手の水分、油分を全部持っていかれながら何とかひねり開けて水分を補給し、ガッサガサの手で寝る、という茶番を迎えて一日が終わります。

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