第二十五回 笑と笑と・【忸怩たる思い】

さ行

深く恥じ入ること。


「昨日ストッキング伝染してさ、捨てようと思ったんだけど好奇心でちょっとかぶってみたのね。」

「あるあるだね。」

「そして鏡見てみたんだけど、そこには…」

「そこには…?」

「いつもとあまり変わらない自分がいてさ…」

「…」

「あんな忸怩たる思いはもうこりごり。きついしもう脱ぐね。」

「いやかぶってたのかよ。」


【談】
ストッキングをかぶるといういわゆる “鉄板” に対して、どれほど無残な顔になるかよりも “いつもと大して変わらない” という状況が一番ダメージが大きい。そう学んだ実体験でした。

コメント