笑と笑と(ショートショート)

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あ行

第十回 笑と笑と・【遅まきながら】

今さらではあるが。「ハロウィンは10月の恒例行事、に対する抵抗感は大分薄れてきたから、遅まきながら参戦してみるわ…」「だいぶ逡巡したね」【談】スーパーの果物コーナーで柿がハロウィン仕様にパッケージされていたのにはさすがに驚きました。何故?オ...
あ行

第九回 笑と笑と・【惜しむらくは】

惜しいことには。残念なことには。「昨日旦那が結婚記念日覚えててくれてさ」「へぇーそうなんだ!おめでとう」「花束とケーキ買ってきてくれたのね」「いい旦那さんだね」「…ただ惜しむらくは」「惜しむらくは?」「結婚記念日今日なんだよね」「…帳消し案...
や行

第八回 笑と笑と・【寄る辺ない】

頼みとして身を寄せるところや人がない「飲み会でトイレから帰ってきたときに、席がなかったときの寄る辺のなさといったら…」「ちょっと独り言でかいよ」【談】管理人も飲み会で人が多ければ多いほどあぶれるタイプです。そこで味わう酒の苦さたるや…。しか...
さ行

第七回 笑と笑と・【深淵】

奥深く、底知れないこと。「昨日は腹いせに家にある米全部に写経しちゃってごめんね」「才能の深淵を垣間見れて良かったよ」【談】才能の無駄遣い、大好物です。写経した米はお寺に奉納しておきましょう。
あ行

第六回 笑と笑と・【意に背く】

取り決めたことや命令に反対する。逆らう。「筋肉は裏切らないって武田真治が言ってるじゃん」「名言だね」「でもさ、贅肉はことごとく裏切ってくるよね」「意に背くよね…」【談】招かれざる客としていつの間にか鎮座している贅肉。歳を重ねるごとにより頑固...
さ行

第五回 笑と笑と・【そこはかとなく】

なんとなくあることが感じられるさま。「そこはかとなく好きだよ」「そこはもっと主張していいでしょ」【談】美徳とはいえ万事控えめも考えものです。
な行

第四回 笑と笑と・【にべもない】

愛想がない。お世辞がない。そっけない。「俺のポテト1本と相手のハンバーガー1個交換しようって言ったらにべもなく断られたんだけど、どう思う」「発想力含め色々と豊かだな」【談】にべのなさを最も発揮できる場面といえるでしょう。にべってる場合じゃな...
た行

第三回 笑と笑と・【嗜む】

このんで親しむ。愛好する。「Q 下ネタはお好きですか?」「A ええ。嗜む程度に」【談】臆面もなく「大好物です」とはいい難い場面。ここはひとつ、絶妙なやんわり具合で肯定したいところです。
な行

第二回 笑と笑と・【肉眼】

肉体に備わっている目。望遠鏡・双眼鏡などを用いない生来の視力。「本当に会いたいと思ってる?」「思ってるよ。実際に肉眼で見たい」【談】会いたいという切なる想いがダイレクトに心に響きますが、これが「肉体に会いたい」となると距離感として肉薄過ぎま...
か行

第一回 笑と笑と・【愚の骨頂】 

この上なく愚かなこと。「昨日から朝5時に起きてランニングする予定だったんだけど、5度寝しちゃいました。」「愚の真骨頂だね。」「そこまで極めてないです。」【談】例題のキーワードをそのまま使用してしまうと「言いすぎ」のところ、さらに突き抜けて頂...
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