第四百三十七回 笑と笑と・【レシピ】

ら行


秘訣(ひけつ)。秘伝。




「どこまで行っても終わりがない。終わりなき…家事。人生において終わらないのは旅とともに家事なのかもしれない」




「ミスチル入ってるね」




「閉ざされたドアの向こうは極力見たくないし」




「まぁ、そっ閉じしちゃうよね」




「というわけで、自分を楽にしてあげる為にアサカジに取り組んでみることにした」




「えらいじゃん。朝起きて家事すんの?」




「違う」




「え?」




「“浅い” の方」




「浅家事!?」




「全部完璧になんて無理なんだから、広〜く浅〜く、3割うまい!の “ぎょうざの満州” 精神でやっていこうと思う」




「生きるためのレシピってそれだったのか…」



【談】
そう考えてみれば、『名もなき詩』の “ちょっとぐらいの汚れものならば残さずに全部食べてやる” の歌詞も、多少の手抜きもokよ、という “名もなき家事” を頑張っている人へのエールにも聴こえてきます。

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