策略を用いることなく、正々堂々と物事に向かい合うこと。
「本日集まってもらったのは他でもない。我々の組織名を考えてもらうことになっていたのは周知の通りだ。では右から順に発表していってくれ」
「“名もなき我ら” というコンセプトで NO-NAME はどうでしょうか」
「数多のバンドマンが思いつき、そして他にも同じバンド名を思いついていた奴らがごまんといて己のオリジナリティのなさに、音楽でメシを食っていくことへの覚悟が一瞬揺らぐ、そんな組織名だな。よって却下。」
「カッコいい黒トカゲをシンボルマークとした “ブラック・リザード” はどうでしょうか」
「少女漫画 “バトルガール藍” の黒い組織名と被ってるな。しかも作者の飯坂由佳子先生が現在音信不通なことも先行き不安にさせる。よって却下。」
「あえてポジティブなメッセージを発信することで相手を油断させる狙いで “夢グループ” はどうでしょうか」
「社長とアシスタントの女性との関係性に感じる闇の深さという点では暗黒さを感じさせていいかもしれない。しかし敵にも回したくない。よって却下」
「もうド直球に “ダークサイド” でいいんじゃないスかね」
「ふむ、シンプルイズベストで幅広い世代に分かりやすい。よって採用だ」
「 (ザワ…) (…いや会議の意味…) 」
【談】
ビットコインに侵入したハッカー集団の名前が “ダークサイド” とあまりにもベタだったのでその決定会議の模様を妄想してみました。ダサいコンビ名ほどよく売れる、の法則を参考にして決めたのかなと思います。(たぶん違う)
コメント