第三百四十一回 笑と笑と・【極限】

か行


物事の限度ぎりぎりのところ。





「今日、ミツキ学校から帰ってきた後どうだった?」



「あなたに言われた通り、ゲームは1時間で切り上げて、その後は一人で遊んでたわよ」



「そうか。で、一人で何やって遊んでたの?」



「一人すごろく」



「 (涙) 一緒に遊んだれよ…」



「いや私もそう思って声かけようかなと思ったんだけど、ミツキ一人で4役こなしてて、すごい入り込んで楽しそうに遊んでるのよ」



「ほう…」



「あまりの熱演ぶりに “え、4ヶ国語麻雀始まった?” って思っちゃったよね」



「一人遊びを極限まで突き詰めた男、それがタモリか…」



【談】
至って平凡な人生を歩んできた者にとってはタモリの幼稚園時代のエピソード “お遊戯を踊る意味が分からず自主退園、日がな一日人間観察をして過ごす” という異端児エピソードが羨ましくてなりません。

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