第百八十六回 笑と笑と・【標的】

は行

攻撃目標。ターゲット。


「フフ…こんなに炎上して…思った通りね」

「紗里さん、こないだ気にかけてたYouTuberの実家と間違えられて迷惑してた老夫婦のとこ、ターゲットこちらに移ったようです」

「あぁ、それなら良かった。これで少しでも夜寝られるといいんだけど」

「…あれ、もう次の撮影行くんですか?」

「こういうのは頻繁に更新しないとね。ちょっと札束で焚き火してくるから、後でUPお願いね」

「…俺、正直分かんないです…。何故そこまで…」

「紗里が標的になることで、罵詈雑言を浴びる人が少しでも減る。それが紗里の炎・上・商・法ってワケ。…行ってくるわね」

「紗里さん、あんたって人は…」


【談】
結論 : 加藤紗里とは、ファンタジーである。

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