顔色を変える。感情が大きく動くさまをいう。
「(…クンクン…)うーん。やっぱりイマイチだな…」
「…どーしたの…紙袋に何か入ってるの?」
「違う違う、こういう茶色い紙袋の匂いが好きなのよ」
「匂い?…あー。…確かに独特な匂いするよね」
「私好みの茶色い紙袋に最近出会えてないのよ。昔、駄菓子屋でもらった紙袋がすごいいい匂いがしてさ…」
「あー分かる。ガッサガサのやつね」
「その匂いが好きすぎて、暗くなった部屋の片隅で一心不乱に嗅いでたら、それ見つけて血相変えたお母さんに取り上げられたこともあったな…」
「良からぬものを吸っているとしか思われない、衝撃のビジュアルよね…」
【談】
ドラッグストアで生理用品を買った際にもらえる茶色い紙袋も一応嗅いでみるのですが、パンチの効かないフワっとした香りにフラストレーションは溜まる一方です。またあの匂いに巡り合いたい…。私にとってはドルチェアンドガッバーナの香水よりも記憶を思い起こさせる香りです。
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