この上なく…である。
「昨日残業で遅くなっちゃっだろ?んで家帰って、嫁に “お茶漬け食べたい” って言ったんだよ」
「ほうほう」
「んで出てきたのがさ…なんていうか…本物のお茶漬けだったんだよ…」
「本物のお茶漬け?」
「ご飯に漬物が乗ってて、お茶が注いであるんだよ」
「あー。確かに本物のお茶漬けだな」
「違うんだよ、俺が求めてたのはインスタント感が極まったあのお茶漬けなんだよ…」
「間違いじゃないけど正解じゃない…永谷園の罪は重いな」
【談】
お昼ご飯によく好んで永谷園のお茶漬けを食べていますが、その安心、安定の美味しさを味わいつつもふと “私って、本物のお茶漬けって食べたことないな…” と気付かされます。お湯を注ぐスタイルのものしか食べたことがないため、正解のお茶漬けというものがよく分かりません。近年は “冷やし茶漬け” なるものまで登場し、“お茶漬けとは何か” がより一層私の中で混迷を極めています。
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