第二百七十八回 笑と笑と・【戦慄】

さ行


恐ろしくてからだが震えること。




「お前んちってさー、朝メシ何食ってる?」



「え?うち?ほとんどパンだけど」



「うちはご飯でさ、おかずに弁当の残りが出るのよ。あとはふりかけとかなんだけど…最近、俺を見るかーちゃんの目が厳しくて…」



「w何でよ」



「たらこフレーク好きでよく食うんだけどさ、かーちゃん曰く、こぼされるとめっっっっっちゃ片付け面倒臭いんだって。だから忙しい朝に絶対こぼすなって言われんだけど、そんなん言われたら逆にこぼしちゃうじゃん」



「プルプルしちゃうよな」



「んでこぼすと、“ガッデム‼︎” ってかーちゃんが天を仰いで蝶野に変身すんだよ」



「www I’m chono www」



「かーちゃん怖ぇ…でもたらこフレークは食いたい…」



「戦慄の食卓…朝から緊張感ハンパないなw」



【談】
かき集めようとすると粒が潰れて逆に塗り散らかす、かといってウェットティッシュで拭くと粒々が小さすぎて拭いきれない…。結果、一粒一粒拾い集めるという、慌ただしい朝にはとてもやってられない事態に陥るので、どうかどうかこぼさないで…と祈りながら毎朝食卓に出してます。ちなみに、私が提出した “出さない” という法案は、反対派多数により棄却されました。

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